魔剣天翔 / 森博嗣

魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge (講談社文庫)

魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge (講談社文庫)

"エンジェル・マヌーヴァ"と呼ばれる魔剣を求め、アクロバット飛行の会場に訪れた保呂草潤平、そして観覧に来ていた瀬在丸紅子を始めとする毎度のメンバーの目の前で起こった事故。墜落した原因は、高空を飛ぶ2人乗り航空機の中という"密室"の中でパイロットが殺害されていたことだった。
普段はいつも女装(?)ばかりしている小鳥遊練無の"男らしさ"が見える話。憧れの先輩の為に突っ走る姿は何とも・・・。高空密室のトリックは少し考えればすぐ解けるようなもので8割方正解といった感じだった。それよりも、エピローグで紅子が口にする「最初の脅迫文に織り込まれている名前」の方が理解するまで少々悩んだ程。
森氏作品として"各務亜樹良"の存在に少々気になるところがあるのだけれど、もし間違っていなければまた後々に現れる・・・?