リアル鬼ごっこ / 山田悠介

リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)

リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)

西暦3000年。国内には自分と同じ苗字「佐藤」が多すぎる、それが気に入らない王様は、何とかしてこの佐藤という苗字を減らしたい、王家だけにしたいと考え、思いついたのが鬼ごっこだった。全国に鬼を配置し、毎日午後11時から午前0時までの1時間がゲームの時間。期間は7日間。逃げ切れば何でも望みをかなえてくれるが、捕まればそこに待つのは処刑。命がけの鬼ごっこが始まる。
正直、微妙だった。自分が言える立場では無いのだけれど、文章自体のレベルが低いというか・・・。一般人が書く文章に近いものがあるせいか、読みやすいといえば読みやすいのだが、書店に並んでいる「小説」として読むにしては何か物足りなさを感じた。
内容の方は、展開が少し速すぎ、「ここはもう少し説明があったほうが良いんでは無いか」と思わせるところも多数。盛り上がりを見せたかと思えば、もう次の場面ではかなりの時間が経過している、ということの繰り返し。自分より、もう少し若い世代向けの本のような気がする。