自分の前を漕ぐ者は誰もいない快感、 全国のごく限られた人たちの間に 自分の名を知らしめる快感、 その感覚を味わうためにひたすら漕ぎぬいた。 そして表彰台に立った。 水上を滑るように進む。 ひたすら漕ぎ続けている瞬間は 余計なことを考える余裕など無…
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