約19年の付き合い

5人家族だったのが4人家族になってから今日でちょうど1年。去年の今日は13日の金曜日だったっけ。
その日は東京・新宿で遊んでいた。夜、食事をするために店に入り、とりあえずビールを頼んだ直後、突然鳴り出した携帯電話でメリー(犬)の死を知らされた(家族で妹のところに出てきていたため、メリーは親戚に頼んでおいた)。人生のおよそ5分の4近くを共に過ごしてきたペットだっただけに、かなりのショックを受けたものの、せっかく楽しんでいるその場の雰囲気を壊すわけにも行かず、何とか冷静を装うとした。でも多分、それは無駄だったこと。その場にいた3人には俺自身のかなりの凹みようは隠せていなかったはず。
結局、すぐに愛知に帰ることになり、せっかく来てくれた3人に謝りつつ別れた。電車の中でなんとか堪えていられたが、両親の待つ妹のアパートに着くなり涙が溢れ出し、もうしばらくそれは止まらなかったのを覚えている。
夜中に車を走らせて自宅に戻り、もう動かなくなったメリーと対面した時にはもう・・・。
あれからもう1年。今まで何度か足を運ぼうとしたが、その度になんだか思い出して泣いてしまいそうでなかなか行けなかったお寺に、ようやく行くことが出来た。多くの人たちのペットが眠る共同墓地に手を合わせた時、絶対に忘れないと思っていたメリーとの思い出が、どうしても薄れてきてしまっていることが少し悲しかった。